思いつくままに

思いつくままに書きつらねていたり、自作のss(小説)を上げていたりします。

2018-01-01から1年間の記事一覧

気持ちいいところ

「あなたの気持ちいいところってどこ?」 突然、彼女はそう訊いてきた。休日の午後、何の変哲もない昼下がりのことである。あえて言うならば、昼食後片付けも終え、まったりとしていた。 一瞬彼女の手を下半身へ導き僕自身を握らせようかと思ったが、ドン引…

*彼の好み

彼には食べ物の好き嫌いがない。ゲテモノは置いといて一般的なものはなんでも食べるし、何が出ても嫌な顔をしたりすることはない。 しかしそんな彼にも好みはあるのだ。 ケーキとかスイーツは買ったりカフェで頼んだりすれば私と一緒に食べるが、そういった…

モチベーションの上げ方

今週のお題「わたしのモチベーションを上げるもの」 私のモチベーションを上げるもの。 はてなブログの今週のお題を見て真っ先に私が思ったこと。 どうやったらモチベーションを上げれるの。いや、むしろ保てるの? 知りたい! でした。 モチベーションの上…

僕を待つ灯火

十三歳の時、両親を交通事故で亡くして以来、僕はずっと祖母と暮らしていた。しかしそんな祖母も僕が十七歳の時、亡くなった。祖父は遙か前にすでに他界しており、僕はその時以降、ずっと一人だった。 だから帰る時、家に明かりが灯っているなんてことはもう…

*お会計

近所のコンビニへ彼と夜食を買いに出掛けた。 今は八月。夏真っ只中で夜になっても暑さは収まらず、二人してアイスをカゴに突っ込んだ。そして他にも夏季限定のお菓子が置いてあったためそれらもカゴへ入れた後、レジにて会計を済ますため、私はバッグから財…

*彼の苦手なもの

目の前にいるヤギと対峙して彼は固まっていた。 「おなか、空いているみたいね。買ったエサ、あげるとどんどん食べてくれるわ。可愛い」 私は一センチくらいしかない筒型の固形のエサを複数手の平に乗せ、ヤギの口元に近づけていた。ヤギはガツガツとあっと…

君の髪

彼女の髪は腰まで届くぐらい長く、ふんわりとゆるくウェーブがかかっていた。お風呂上がり等で髪が濡れている時だけはストレートになるが、それ以外は常時その髪は柔らかく波打っていた。 「これは天然パーマなの。だからみんなのようなストレートな髪は憧れ…

おでこコツン

その日は朝から怠かった。 寝不足で思考がはっきりせず頭が重い感じが午後になってもしていて、彼女の話もまともに聞けず反応も鈍くなってしまっていた。それ程ぼーっとしてしまっていた。 午後、彼女は友人達と買い物やお茶をしに出掛け、このままではいけ…